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日本軍損害5万5千、ソ蒙軍損害1万 小さい頃父の知合いの年配のある会社の幹部から聞いた話である。 我々には耳慣れない言葉かも知れないが、ノモンハンというと旧満州国の西北で外蒙との境に近いハルハ河畔の地のことである。 そのノモンハンで、昭和14年5月から9月の中頃にかけて、日ソ両軍が国境紛争で交戦、日本軍が大敗、ソ連軍の一方的勝利に終った有名な事件が、世にいわゆるノモンハン事件と呼ばれているものである。 なお、ことのついでに当時某新聞社から売り出されていた「東と西」第三巻が残っていたのでそれを読むと、ソビエト篇を書いたルィ・アラゴンは、ノモンハン事件について次のように書いていたので、ご参考までに引用させていただく。 「五月末以来、日本軍がハルヒン・ゴール川(ハルハ川)地域への進入作戦を行っていた外モンゴールの国境で、ソビエト軍とモンゴール軍が、八月二十日、全線にわたって、攻勢に転じ、三十一日の朝には日本軍をモンゴール領土外に完全に駆逐してしまった。日本軍の損害五万五千人。うち二万五千が戦死である。これに対しモンゴール、ソビエト両軍の損害は多く見積もっても一万であった。 (この事件は日本では『ノモンハン事件』と呼ばれている。日本側の発表では戦死八千四百、負傷八千七百、計一万七千)。九月十五日、モスクワで、日本、外モンゴール、ソ連間に紛争処理の協定が調印された。日本軍はこのときの教訓を忘れないだろう」と。 とにかく私はこのノモンハン事件に従軍したわけでもなく、生まれてさえいないから詳しく知る由もないが、たまたま過日、このノモンハン事件に、日本軍の一兵士として従軍し、つぶさにその惨敗ぶりを見てきたその、ある会社の年配の幹部の話を、例の如く父にくっついて訪問した際、聞いたので、そのなかで特にひとつだけ強く印象に残ったことを書かせていただくことにした。 生き残り兵士の生き残った秘訣 ここはノモンハンの第一線における日本軍陣地。(といっても、言うまでもなくこれは私の記憶をたどって書いたものであるので、その方の話がこのとおりだったわけではない) 「野上中尉はどうした?」 「は、戦死されました…」 「なに、野上中尉も戦死したと?」 「はい、壮烈な戦死をとげられました」 「そうか、やっぱり、戦死したか。で、井上少尉はどうした?」 「はい、井上少尉殿も…」 「戦死か?」 「はい…」 「そうか、ではおまえたち二人を除いて全員戦死か?」 「はい、杉山大尉殿、無念であります…」 「うむ。わしも無念だ。だが、それにしても、よくおまえたち二人だけ、生き残ったな?」 「はい、大尉殿、私たちもとうぜん戦死を覚悟でおりましたのに、なぜか私たち二人だけが生き残ってしまいました。申し訳ない気持ちでいっぱいです。願わくば、もう一度、戦場へ行かせて下さい。お願いします!」 「うむ、よくいった。もちろん行ってもらわねばならぬが、しかし、おまえはいま、“なぜか、二人だけ生き残った”といったな? 「はい、いいました…」 「うむ、そこだ。わしの訊きたいのは。なぜ全員戦死にちがいない状況であったのに、おまえたち二人だけが、敵戦車群の前で生き残れたのか、それが知りたいのだ。おまえたちが戦死しなかった事を責めているのではない。戦って生き残ったことはめでたい事だ。だが、おまえたち二人が生き残れたのなら、なぜ、もう少し他の者も生き残れなかったのか。何か感ずるところがあったら述べてみろ!」 「はい、大尉殿、わたしたちは突撃命令がかかるたびに、真っ先にとび出して行って、野地坊主(やじぼうず)のかげに伏せては、敵兵を狙撃いたしました。わたしたちのあとからくる戦友たちはバタバタ倒れてしまいました。気づいたときには、わたしたち二人だけとなっていました。わがほう無念ながら全滅とみなされたのか、敵へ芋引きあげましたので、こうして私たちは報告にまいりました。以上であります」 「なるほど、それはご苦労であった。だが、いま、おまえはヤジボーズとか申したな?」 「はい、申しました」 「そのヤジボーズとはなんのことか?」 「は、野地坊主とは、私たちが名づけた、湿地帯のあちらこちらにはえているきわめて強靭な草の株のことであります」 「すると、おまえたち、その野地坊主とやらのかげに身を伏せて、敵兵の眼をくらましたというのか?」 「はい、そうであります。突撃命令がかかりますと、私はいちばん大きな野地坊主を目指してかけて行き、すばやくそのかげにかくれて射撃しました。小さな野地坊主ではあまり役に立ちませんので…」 「なるほど、わかった。して、あの湿地帯にはその野地坊主とやらは、たくさんあるのか?」 「たくさんというほどでもありませんが、けっこうあります」 「よし、もう良い。明払暁の突撃にそなえて、しばらく休め」 「はい、では休ませていただきます」 未明、塹壕(ざんごう)のなかでS大尉の訓示 「みんなよく聴け。これから夜が明けないうちに、ここから約九キロの地点にあるハルハ河畔の湿地帯をめざして、敵に察知されないように前進する。湿地帯で、夜明けとともに敵戦車群に援護された蒙古人歩兵部隊を邀撃(ようげき)する予定である。みんなしっかり頼むぞ。 しかし、ここで戒めねばならない事が一つある。 敵の大戦車に対する十分な武器がないわが方としては、肉弾をもってする以外にないとは言え、猪突猛進は必ずしも賢明ではあるまい。もしさような事をするならば、昨日の××部隊の如く、敵戦車群の好餌となって、なすところなく全滅の悲運をなめるほかないであろう。 しかも敵の平地作戦はお家芸であるに反し、わがほうはただ身を鴻毛(こうもう)の軽きに比して戦う大和魂と小銃と火炎ビンがあるだけである。したがってただ無思慮な肉弾をもって突撃するだけならば、われわれも××部隊のニの舞を踏む恐れ無しとしない。 しかし、ここにさいわい昨日の××部隊の生き残りが二人おる。彼らの意見によると、かの湿地帯には野地坊主というきわめて強靭な草の株があるということだから、目的地に着いて突撃命令が下ったならば、みなの者はできるだけ大きな野地坊主の株から株へと、速やかに身を伏せつつ、敵を至近距離に近づけて。撃ちまくるが良い。 絶対にあせって野地坊主のない平地におどり出てはならない。しかしもし野地坊主なき平地に伏せねばならぬときには、伏せた瞬間必ず右か左にニ、三転して、敵の望遠レンズつきの銃口の餌食にならぬ事だ。つまり野地坊主に伏せるにしても、遮蔽物なきところに伏せて左右いずれかに身をニ、三転ひるがえすにしても、何よりもって敏捷果敢(びんしょうかかん)であらねばならぬ。 つまり決して無駄死にをしてはならぬということだ。わが軍の損害をできるだけ少なくして、敵の損害をできるだけ大きくする事だ。この原則を忘れて猪突猛進、死を急いではならぬ。戦いは死ぬことが目的ではなくして、敵をやっつけることが第一の目的である。 もちろん『武士道とは死ぬことと見つけたり』の葉隠れの言葉のように、われわれ日本軍人は生還を期待すべきではない。この中から戦死する人も多数出るであろう。 しかし“身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ”というものだ。だが無思慮の勇敢はいけない。そこで野地坊主を利用するのだ。大いに利用して大いに敵を懲らしめるのだ。 わかったな。では武運を祈る。これより出発!」 野地坊主の株から株へと身を伏せつつ、敵を迎えてこれを撃つ、これはりっぱな世渡りの戦略的、戦術的示唆を含んでいる言葉だと思う。人生はよく戦いに例えられる。としたら、われわれは人生という戦いにおいて、おのれの立場を無視した無謀な直線的猛進だけが勝利への、あるいは生き残るための、唯一無二の道とは限るまい。 たとえばA大学を受験して受からなかった高校生がいるとする。そんな場合、ヤケを起こして遮蔽物なき平地に踊り出ては損である。A大は無理でもB大という身に合った野地坊主に身を伏せて、つぎの突撃に備えることである。 また、例えばある人が一つの仕事がうまく行かずクサっている。そんな場合、早走った絶望をしないで、身近にある別の仕事、あるいは仕事がうまくいくようになる何か、つまり野地坊主をさがして、そこに身を寄せ、好機を待つが賢明というものではあるまいか。 つまりノモンハンにおける野地坊主の如く、各人に身近な遮蔽物のかげにたくみに身の安全をはかりつつ、おのが人生目標という敵戦車めがけて、前進、肉薄するのである。野地坊主から野地坊主へ―とは、応用しようとすれば無限に応用できる処世訓の一つになると思う。 P.S. 小さいころはわくわくしながらこういう話を聞いていたのですが、 しかし。このような壮絶な体験をした人たちがまだ生きているんだものね。 私は戦争は嫌い。なぜ殺し合いまでしなければならないの。 私には戦争に行く勇気もないし。 今でも世界のどこかでは戦争、紛争をしている。 何か解決の方法は、ほかにないのかな? sammy-p ポチしてね! ![]() ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// ポイントサイトは馬鹿にできないよ。忘れたころにイーバンクに何万円か振り込まれていましたから。 お小遣い稼ぎにはいいですね。 雑誌掲載アイテムが満載!チチカカオンラインショップ興味のある人ポチしてね↓ NECが動画コンテストを開催中。早速登録してみようよ!・・・・・・・・・・・・・・・・・私はポンポコの動画を投稿しょう。 【限定配信】みんなで競馬!CL UB KEIBAの世界を楽しもう! ポチポチしてね↓ new! http://www.news-on.jp/ 一歩先行くおしゃれコーデ完成☆プチプラアクセでHAPPY気分♪ [URL]http://www.frill.co.jp/ 会員登録してくれたらうれしいな↓ ユニクロでポンポコ用の服も売ってくれないかな! |
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