サミーのつれづれブログ

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help リーダーに追加 RSS 天文学や地理学では「子午線(子午線)」とか「卯酉(ぼうゆう)線」とかいう言葉を使うが、なぜ「子午」だ

<<   作成日時 : 2008/11/10 17:24   >>

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 ある会社の事務所に、もうだいぶいかれた地球儀が一つ置いてある。

 何のために置いてあるのか知らないが、それを見ながらある日、暇な社員数人が「これが子午線だ」[これがナントカ線というんだ]などと言い合っている。

 それを傍らで帳簿を繰りながら耳にした女子事務員の一人が、「なぜ子午線だなんて変な名をつけたのかしらね?」という。数人の社員はこれを聞くと一瞬キョトンとした顔で考え込んでいたが、「まったくな、そういわれてみればそうだな。いったいなぜ子午線だなんていうんだろう?」




 そこで、こんなことを採り上げるきになったのだが、むかし、といっても、いつごろか知るよしもないが、いわゆる十二支、つまり子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥を、方位に配当することになったのだ。そして、真北の方角を子(ね)とし、いか順に十二支を東周りに配分したわけである。

 そうするとどうなるかというと、真東が卯になり、真南は午になり、真西が酉になるわけだ。ここから、子午線、つまり天球上で地平の南北天と天頂と天の北(南)極とをつなぐ大円―これは言うまでもなく地平線と同じように、観測地点に固定して考えられる線で、天体の方位角や時角をはかる基準線だが、この線は十二支の子(ね)の方角(北)と午(うま)の方角(南)とをつなぐ線だから、南北線という意味で「子午線」と名付けられたわけである。

「それなら、どうしてもっとわかりやすく、そのままズバリ南北線と名ずけなかったのだろう?」

 といいたいところだろうが、そこはそれ、学者たちの感覚というものでして・・・・ま、ご想像におまかせしましょう。



 とにかくそんなわけで、子午線とは天頂で直角に交わる「卯酉線」というのも同じで、卯は東、酉は西であり、卯の方角と酉の方角とを結ぶ線だというので、この名がうまれたわけである。





 なおついでだから書けば、子(北)と卯(東)の中間を艮(うしとら)というが、これは子丑寅卯の意で「辰巳」であり、坤(ひつじさる)と言えば、南西のことで「未申」であり、乾(いぬい)といえば、西北の意で、(戌亥)のことである。

 だから、むかしの人の書いた本には、たとえば「風烈(はげ)しく吹きて静かならざりし夜、(中略)、都(みやこ)の東南(たつみ)より火出で来て、西北(いぬい)に至る」(方丈記)などと出ている。ここではハッキリ東南とか西北とかの文字を用いているからわかるが、巽とか乾の文字を使っている本も多い。

 それに、いまでも年寄りの人の中には「あんなところの土地は買うべきではない。あちらは艮(うしとら)で鬼門だからね」などという御仁も、けっこう多い。

 とか言う私も結構気にするたち。

 覚えておいても損にはなるまい。


                                                         Sammy−P


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